プロフィール

コーロ・カロス

1981年創立の混声合唱団。「カロス」とはギリシャ語で「美」を意味する語。ルネサンスから現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ。特に同時代の作曲家への委嘱活動を積極的に行っている。主催公演では常に合唱の様々な可能性を提示し続け、特に演劇的表現を伴った合唱劇では、音楽や演劇といったジャンルを超えて高い評価を得ている。

トロサ国際合唱コンクール・ヨーロピアングランプリ合唱コンクールでグランプリ受賞、フランス・中国での海外公演、国内各地での公演を行う他、栗友会の中核団体として、各種演奏会・在京オーケストラとの共演も多い。

音楽監督・指揮 栗山文昭

島根県に生れる。合唱指揮を田中信昭、高階正光に師事。2002年第20回中島健蔵音楽賞受賞。二期会合唱団、東京混声合唱団で研鑽を積み、現在15の合唱団を有する「栗友会」の音楽監督及び指揮者として活躍する傍ら、21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」の代表幹事として「Tokyo Cantat」などの企画に携わっている。

スペイン・トロサ国際合唱コンクール(1994)、イタリア・アレッツォでのヨーロピアングランプリ合唱コンクール(1995)でコーロ・カロスを指揮し、東洋に初めてのグランプリをもたらした。

他にも1998年、スペイン、トロサ合唱コンクール 審査員、2005年ノルウェー・オスロ Grex Vocalis客演指揮(日本の合唱曲を演奏)、2007年イタリア・ボローニャ 第4回マリエレ・ヴェントレ国際合唱指揮者コンクール 審査員など世界各国の国際合唱フェスティバルや文化交流事業での招待演奏を行い、日本の合唱の実力を世界に知らしめ、また日本の現代作曲家の作品を紹介する役割を担って活動を続けている。現在、武蔵野音楽大学教授。

ヴォイストレーナー 横尾佳子

東京芸術大学、ミュンヘン国立音楽大学大学院修了。戸田敏子、加藤綾子、エルンスト・ヘフリガー、白井光子の各氏に師事。ドイツ滞在中は、ミュンヘン音大声楽講師を務めるかたわら、コンサート活動、バイロイト音楽祭祝祭合唱団員として2シーズン出演。帰国後はソリストとして活動するほか、より豊かな合唱音楽のための声作りのコーチとして、またドイツ語作品の発音、言葉の指導など、幅広い活動をしている。

指揮者 横山琢哉

1968年北海道生まれ。ピアノを中山ヒサ子氏に師事。1991年、慶應義塾大学文学部卒業。同大学在学中より、コーロ・カロスに入団し経験を積み、現在に至る。現在、同団とTokyo male choir KuuKaiで団内指揮者、女声合唱団木声会(仙台市)で指揮者、宇都宮大学混声合唱団、うつのみやレディーシンガーズ晶<AKIRA>、
千葉大学合唱団でアンサンブル・トレーナーを務める。21世紀の合唱を考える会 合唱人集団「音楽樹」メンバー。

受賞歴

  • 1990年, 93年, 94年/全日本合唱コンクールで金賞受賞。
  • 1994年/トロサ国際合唱コンクール(スペイン)
    フォルクローレ部門、ポリフ ォニー部門でそれぞれ1位、聴衆賞およびグランプリ受賞。
  • 1995年/ヨーロピアングランプリ合唱コンクール(イタリア・アレッツォ)でグランプリ受賞。

委嘱作品

  • 1986 「火の鳥〈ヤマト編〉」混声合唱のための8つの断章 曲:青島広志
  • 1986~87 「戻ってきた歌」1、2 曲:青島広志
  • 1988 「曲がりかどの歌」─麗しの1960年代─ 曲:青島広志
  • 1989 「角を曲がった歌」 曲:青島広志
  • 1990 オペラ「子供と魔法」合唱版 曲:M.ラヴェル 編:青島広志
  • 1994 「君の受難曲」オラトリオ 作:佐藤信 曲:林光
  • 1997 ヴィヨン・笑う中世  作:加藤直 曲:林光
  • 1999 ニュアンス  曲:藤家溪子
  • 2002 冬のオペラ・大正25年の 作:加藤直 曲:林光
  • 2004 情燐戯画 詩:萩原朔太郎 作:鈴木輝昭
  • 2011 アシタ ノ キョウカ ―― 泉鏡花に歌う 作:加藤直 曲:林光

コラム

カロスの演奏会のプログラムはとても特徴的です。もちろん、普通(?)の合唱の演奏会もやります。ですが、カロスのもう一つの魅力は、動きを伴ったステージ。

シアターピース(合唱劇、音楽劇)ということばを聞いたことがありますか?合唱に、演劇的な表現を加えた、新しいタイプのパフォーマンスです。最初に始めたのは作曲家の柴田南雄。「追分節考」という作品でした。ただ、歌い手が客席を歩き回る、というシンプルなものでしたが、聴く人にあたかも山の中にいるような、不思議な感動を生み出しました。

これに次第に、芝居的要素も加わるようになりました。特に、作曲家の林光は、積極的に作品を生み出しつづけています。林先生の作品は、音楽劇とか合唱劇というように、「劇」という言葉を使った方が、正しいような気がします。

でも、ミュージカルやオペラとは違います。合唱が主人公で、みんなでストーリーを進めていくという、ちょっと独特な世界です。でも、物語というものは1人だけで作られていくものではなくて、たくさんの人が1つの物語を紡いでいく、それが本来の姿かも知れません。